ドジャースのブレない信念 ドラフト1巡目指名は高卒内野手 投手陣故障者続出でも大学生投手には行かず

2024年07月16日 10:46

野球

ドジャースのブレない信念 ドラフト1巡目指名は高卒内野手 投手陣故障者続出でも大学生投手には行かず
ドジャースのドラフト1巡目に指名されたケロン・リンジー(AP) Photo By AP
 MLBのドラフト会議が14日(日本時間15日)に始まり、ドジャースはドラフト1巡目(全体23位)でフロリダ州のハーディ高、ケロン・リンジー内野手(18)を指名。昨年1巡目指名のケンダル・ジョージ外野手と同じく、高卒でスピード、守備力が持ち味の野手を指名した。
 昨年、今年と潜在能力の高い「金の卵」の指名に踏み切ったが、伸びしろが無限大である一方、打撃でプロレベルのパワーを身に着けるまでは時間がかかると言える。ジョージは今季は1Aランチョクカモンガでプレー。60試合で打率・272、1本塁打、24盗塁。打率、スピードは及第点以上の成績だが、パワーの観点では物足りなさは残る。

 今年のドラフト1位・リンジーについてスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のキース・ロー記者は次代のトレー・ターナーとして期待されていると記し、2人を比較。「ターナーと体型が似ているし、スピードも持っている。ボールハンドリングも巧みで、右打ちのスイングも良い」と評価しつつ「しかし打撃についてはターナーとは異なり、疑問符が付く。フロリダ州中部で、レベルが高くない中でプレーしていたし、変化球に対する問題を抱えている」と指摘している。

 直近のドジャースのチーム状況は過去8週間で23勝24敗と勝率は5割を下回っており、実に12人の投手がIL(故障者リスト)入りしている。状況を受け、アンドリュー・フリードマン編成本部長に即戦力となりうる大学生投手の獲得は選択肢なかったのだろうか?ロサンゼルスタイムズ紙がドラフト担当のビリー・ガスパリーノに直撃している。

 同担当は「故障者の多さを考えると、考慮に入れたくなるというのは分かるが、私たちはそうはしていない。アンドリューとブランドン・ゴメスGMは、一貫して組織の長期的な利益のためにという姿勢を崩していません」と説明。応急処置はしない。ドラフトでは常に長期的な視点で選手を獲得する。ブレないチーム強化方針を打ち出している。

 ドジャースは昨季、FAで大谷翔平を獲得したため、今季の2巡目と5巡目の指名権は持っていない。ドジャースは現時点で10巡目まで指名、3巡目でも高卒の内野手を指名している。大学生投手は4、6、10巡目と3人を指名している。

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