【甲子園】14年ぶりに聖地に帰ってきた琉球トルネード 「選手に連れてきてもらってありがたい」

2024年08月09日 05:00

野球

【甲子園】14年ぶりに聖地に帰ってきた琉球トルネード 「選手に連れてきてもらってありがたい」
沖縄・興南の島袋コーチが教え子の奮闘をアルプス席から見つめる Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第2日・1回戦   興南0-5大阪桐蔭 ( 2024年8月8日    甲子園 )】 【声援よ君に届け】懐かしい空気を吸い込んだ後、興南の島袋洋奨(ようすけ)コーチ(31)が聖地に頭を下げ、アルプス席を立った。大阪桐蔭との初戦は0―5で敗れたが「僕にとって14年ぶりの甲子園。選手に連れてきてもらってありがたい」と感謝した。
 2010年、同校のエースとして春夏連覇を達成。中大、ソフトバンクを経て20年4月に母校へ戻った。事務職員として勤務する傍ら、21年2月に学生野球資格回復者として認定され、野球部コーチに就任。前回出場した22年夏はコロナ下で甲子園への同行を自粛したため、試合前にノッカーとしては初めて甲子園の打席に立った。

 ただ、感傷に浸っている暇はない。選抜出場に直結する秋季沖縄県大会は9月7日から開幕。新チームの大黒柱に期待する背番号11の左腕・比嘉澄久(とわ=2年)を一人前にすることが求められており、「投手を軸にしないと接戦を勝てないので、また鍛え直します」と力を込める。

 同校の理事長も兼ねる我喜屋優監督(74)は言う。「今は優しいお兄さん、これからです」。あえて厳しい採点を下したのも、期待の表れだろう。教育実習が終了し教壇に立つ日が近づいてきたが、忙しいと思ったことはない。琉球のトルネードは、充実の日々を過ごしている。 (伊藤 幸男)

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