【又吉広報の撮れたて直行便】前田純からの“告白”を刺激に競争を勝ち抜く

2024年10月22日 06:00

野球

【又吉広報の撮れたて直行便】前田純からの“告白”を刺激に競争を勝ち抜く
9月29日の日本ハム戦で初登板初勝利を挙げたソフトバンク・前田純 Photo By 提供写真
 プロ11年目で初めてのリーグ優勝を経験させてもらいました。初のビールかけは、一瞬でしたね。何が何やら分からないまま気づいたら終わっていました(笑い)。その後、ホテルの部屋に戻ってベッドに寝転がった時、心地よい特別な疲労感を感じました。
 もちろん、うれしかったです。それでも正直なところ、喜びの中に悔しさを感じたシーズンでした。振り返れば最後まで投球フォームを安定させられず、不本意な投球が多くなってしまった。現在はフェニックス・リーグで調整させてもらっています。チームは3連勝でクライマックスシリーズを突破。次は日本シリーズです。出番がもらえるなら、いいものを見せたいし、登板機会がなかったとしても来季に向けて納得いくものをつくり上げたいと思っています。

 今回の写真は9月29日の日本ハム戦(エスコン)で初勝利を挙げた際の前田純です。高校1年生の時に当時中日の選手だった僕と写真を撮ったことを打ち明けられました。沖縄の秋季キャンプで僕が食事に出た時に、ちょうど同じ店に野球部のチームメートと来ていたみたいです。

 こんなことを言われたのは初めてだったのでビックリしましたし、覚えていてくれていたことが素直にうれしかったですね。彼も僕と同じで高校では試合にほとんど出られなかったところから、大学で大きく伸びた選手です。不思議な縁も感じましたね。

 いつも言うことですが、ホークスは若い勢いのある選手がどんどん出てきます。負けないように自分を高めていかないといけないし、そこに刺激をもらえています。また、この時期に宮崎に来て、投球でいろいろ試しながら取り組んだり、若い選手と一緒にノックに入って追い込んだりしながら、改めて強く感じたこともあります。

 原点に戻って、泥くさくチームの中の競争に勝ち、はい上がってやるんだという気持ちを奮い立たせたい。ブルペンの最年長でもあり、経験してきたことを伝える役割だったりも意識してきました。でも、今の僕は、とことん自分のパフォーマンスにフォーカスして取り組まないといけない。

 今年は通算500試合登板を達成できましたが、まだまだ通過点だと思っています。今季の経験を糧に、より良い姿を追い求めていきたいと思っています。 (福岡ソフトバンクホークス投手)

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