ドジャース・由伸 史上初5冠! 「本当にあっという間。濃い、充実した一年だった」

2024年11月01日 02:15

野球

ドジャース・由伸 史上初5冠! 「本当にあっという間。濃い、充実した一年だった」
<ヤンキース・ドジャース>笑顔で記念撮影する山本(左)と大谷(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ワールドシリーズ第5戦   ドジャース7-6ヤンキース ( 2024年10月30日    ニューヨーク )】 渡米1年目。ドジャース・山本はインタビュー中に、大谷から美酒をかけられた。山本は「うわあ!はい、翔平!翔平!」と応戦。「(シャンパンファイトが)4回目で喜びがどんどん大きくなって最高。全員で勝ち取った勝利」と笑った。
 「本当にあっという間。いろいろあって、濃い、充実した一年だった」。3月21日、韓国ソウルでのデビュー戦は1回5失点KO。その後は自身5連勝を飾るも、右肩腱板損傷で約3カ月の長期離脱を強いられた。それでもポストシーズンは2勝で大きく貢献。WS第2戦では7回途中1失点で、07年の松坂大輔(レッドソックス)以来、日本投手2人目の白星を挙げた。

 オリックスから移籍した昨オフ。交渉の席に大谷が同席するなど猛アタックを受けた。決断の決め手は「勝ち続けられる球団に一番近い」。投手史上最高総額となる12年3億2500万ドル(決定時約462億円)。その大谷との共闘で世界一に輝き「プレー中もだし、普段から心強い存在」。そして自身は超大型契約にふさわしい価値を証明してみせた。

 19年プレミア12、21年東京五輪、22年日本一、23年WBCと合わせて日本選手初の「5冠」。26歳の右腕には栄冠がよく似合う。

 ≪園田通訳は涙「感謝しかない」≫通訳として一年間、山本を支えた園田芳大氏は「泣いちゃいました」と感激の面持ちだ。映画業界からの転身。当初は慣れない仕事に苦心したが「選手に比べたら僕の苦労は知れたもの。本当に運が良かった。とにかくありがたい一年。感謝しかない」。WS開幕前に「最後に(うれし涙で)泣かせたい」と宣言していた山本は、クラブハウスでの園田通訳の姿に「泣いていたけど、強がってる」とちゃかした。

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