元日本王者の久高寛之 1年ぶりの試合で2年8カ月ぶり勝利
2020年12月19日 16:12
格闘技
2回にカウンターの右でダウンを奪った。4度の世界挑戦経験があり、ここまで26勝11KO18敗4分けのキャリアを持つベテランが一方的な展開に持ち込むかと思われた。しかし不用意に相手の左ストレートをもらうなどピリッとしない。最終8回は激しく打ち合い、場内が大きな拍手に包まれるほど盛り上がった。「(相手は)僕よりひと回り以上も下で、これから勢いに乗っていくと思います」と18年の全日本スーパーフライ級新人王を称えた。
自身は日本スーパーフライ級1位のまま2021年を迎える。コロナ禍で以前のような興行開催を望めない状況がしばらく続きそう。02年9月デビューから勝負の世界でしぶとく生き残り、次で節目の50戦目となる。「(節目の数字だと)意識してなかった。世界挑戦してもチャンピオンになれなかった。あきらめたくなくて、ここまで来た。やるからにはチャンピオンを目指したい。次がどうなるか分からないけど」。来年は年男の奮起となるか。