【プロボクシング・女子スーパーフライ級8回戦 晝田瑞希(三迫)51・9キロ 判定 ぬきてるみ(井岡弘樹)52・1キロ ( 2022年4月12日 後楽園ホール )】
アマチュア時代に東京五輪女子フェザー級金メダリスト入江聖奈(日体大)のライバルだった晝田が、冷や汗ものの3―0判定勝ちでプロデビューから2連勝とした。この日が26歳の誕生日とあり、「BIRTHDAY GIRL」と記したタスキをかけたような、ピンク主体の派手なコスチュームで登場。ジャブから細かくパンチを当てて主導権を握ったが、7回、不用意にパンチを食って2度ダウンを喫する大ピンチを迎えた。
辛うじてこのラウンドを逃げ切り、採点はジャッジの1人が76―74、2人が77―73という判定勝ち。リング上のインタビューでは大泣き。「悔しさと情けなさで申し訳なく思って…。(ダウンは)ビックリして動揺して、もうダメと思ったけど、こんなところで終われないと頑張った」と声を絞り出した。
入江に敗れて東京五輪出場を逃し、転向したプロでも「しんどくて、もうやめようと思ったこともある」と打ち明けた。両親も理解を示し、父親からは「ボクシングを辞めるのは大歓迎」とメッセージをもらったそうだが、それでも「世界王者になるのは当たり前。スーパースターになりたいです」と気丈に話した。