朝倉未来「地上波ってそんな大事かな」の真意語る、地上波放送がない方がいい理由とは?

2022年06月02日 19:52

格闘技

朝倉未来「地上波ってそんな大事かな」の真意語る、地上波放送がない方がいい理由とは?
格闘家の朝倉未来 Photo By スポニチ
 格闘家の朝倉未来(29=トライフォース赤坂)が2日までに自身の公式YouTubeチャンネルを更新。1日、自身のツイッターで「地上波って今そんな大事かな。大会の中で1番の視聴率とった事あるけど、YouTubeの2.300万再生と同じレベルの反響だった気がする」とつづった真意を語った。
 フジテレビは5月31日、ファンが待ち望んだRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)とK―1史上初の3階級王者で現スーパー・フェザー級王者・武尊(SAGAMI―ONO KREST)の“世紀の一戦”が行われる6月19日の「THE MATCH 2022」(東京ドーム)の放送について公式サイトで「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりました」と報告。同日夜に行われた会見で「THE MATCH2022」製作実行委員会の榊原信行氏は「申し訳ない」と謝罪した。

 未来は前提として地上波がなくてもいいと発信した理由の一つが、もう地上波放送が消滅したという現実があったからだという。「地上波が決まっているにもかかわらず、地上波がなくてもいいと言っているわけではなく、とりあえず地上波がなくなったということが現実で起こっている状況の中での今回のツイートだったんですよ」と現実として地上波放送がなくなったからの発言だった。

 「俺も一人の視聴者だとしたら地上波放送してほしいと思う。天心や武尊選手は絶対に地上波でやりたいと言っているのでそこを考えたらやった方がいいと思う」とメインで戦う2人も含めて地上波放送をしてほしいという意見を理解した上で、格闘家目線や興行主目線で考えた場合に今後は地上波放送がなくなった方がいいと話した。

 「格闘技を地上波で無料放送してるのは日本だけなんですよ」と説明を始めた。「海外は全部PPVだし、PPVを買う文化なんですよ。でも日本は昔のPRIDEの時代から地上波でやるのが当たり前だったじゃないですか。それは野球、サッカーなどと比べたら格闘技はマイナーだから知ってほしいという立場だった。でも今ってそれをやる必要性がないと思うんだよね」とネットが普及し時代が変わって今は良いものは必ず拡散される時代になったと語った。

 「地上波で天心VS武尊をやらなくてもSNSでバズるだろうし、拡散される。地上波で放送するのは視聴者からしたらめっちゃいい事だし、天心が“未来を見てるから地上波で流したい”みたいな発言をしてたんだけど俺は全く反対の考え。PPVに切り替えない限り格闘技の未来はないと思う。今の現実として格闘技だけで生活してる選手はほぼいないです。格闘技だけで生活をしている選手は本当のトップ選手だけ。ほとんどの選手は他に仕事をしながら格闘技をやってるから環境が良くなくて日本人は勝てないと思うんですよ」と現実的な部分を例えに出しながらPPVにした方が選手のためだという。


 さらに「PPVの文化に変わったら選手たちに入るお金もゼロが一つ、二つ変わると思うんですよ。そうすれば格闘技だけで生活できる選手も増えるだろうし、格闘家のレベルも上がって世界と戦える選手も増えると思う」と私見を語った。

 子どもたちが見られるようにしてほしいという意見もあるが子どもたちが会場で試合を見る場合にはチケット料金を払っているため、お金を払う事は当たり前だという。「日本は宣伝するために昔からそういう文化でやってきた。でも天心VS武尊の試合はお金を払ってみる試合だと思う。2人が積み重ねてきたものがぶつかるわけだからお金を払うべきだと思う。子どもたちが見られないという意見もわかる。出来るかわからないけどAbemaPPVを子供たちは証明があれば格安で買えるみたいな策はありだと思う」と子どもが見られないから無料でやるのは違うというのが未来の意見だった。

 そして未来の子どもを考えるならば今回のタイミングPPV志向に変えた方がいいと話し、そういう意味も含めてツイッターでの発言につながったと話した。動画では地上波放送の影響が薄れていることについても語っている。

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