ニエテスに雪辱して統一戦を希望の井岡、尚弥戦の質問は「現実味がないことで話したくない」
2022年06月02日 17:25
格闘技
![ニエテスに雪辱して統一戦を希望の井岡、尚弥戦の質問は「現実味がないことで話したくない」](/battle/news/2022/06/02/jpeg/20220602s00021000547000p_view.webp)
――再戦は想定していたか。
「このタイミングで再戦になるとは思ってなかった。王者としてはメリットのある試合ではないと思うが、あのマカオで負けた日から始まって今があると思うので、敗戦を、過去の自分を超えるためにも、あそこから始まったストーリーにしっかり終止符を打ちたいと思っている」
――前回を振り返って。
「プロで2度目の負けになったが、敗戦から凄く学ぶこともあったし、一度引退して復帰してから初の敗戦だったので、はい上がる気持ちとか、あの負けは自分の中で大きな原動力になっている」
――当時はスーパーフライ級に慣れていなかった?
「負けて何を言っても言い訳になる。自分が今スーパーフライ級で一番強いと証明していく上で、そこなしでは先へ行けないと思うので、きっちりとニエテス選手に借りを返す。3階級制覇同士の試合で僕が負けてニエテス選手が4階級制覇を達成して、そのあと僕が4階級制覇を達成して、今回は4階級制覇同士の戦いとなって、どちらが本当に強いか、真の4階級王者なのか、決着をつけないといけない。はっきりと、明確に勝ちたいと思っている」
――ファンへメッセージを。
「これから先に進むためにも負けられない試合と思うので、しっかりケリをつけて、自分が目指している統一王者への道を進みたい」
―今後の練習は。
「これから本格的にスパーに入るが、海外からパートナーを呼ぶ予定はない。同じジムの比嘉大吾だったり、他にも軽量級で優秀な日本人選手が多いので。キャンプは行ってないが、都内で走り込みも入れた。本格的なトレーニングに入る前の段階はできていると思う」
――ニエテスは40歳になった。違い、変化は。
「彼の特徴やスタイルから、年齢を重ねたり、体が衰えてもスタイルに影響するボクシングじゃない。相手の力を利用して戦う選手なので、あまり試合をやっていないとはいえ、感覚に衰えはないんじゃないか」
――前回はどちらも決定的な場面がなかった。差をつけるとしたら。
「リードを突いて相手を崩していくのに変わりはない。あとは打ち合うか打ち合わないか、今動くか動かないかの判断が若干、中途半端になってしまった面がある。だから打ち合いになっても、打ち負けているような雰囲気や見られ方をしたんじゃないかなと思う。ニエテス戦が終わってから凄く濃い時間を積み重ねきたので、その感覚と試合をイメージを組み合わせて判断をしていけば、打ち合っても動いても勝てるんじゃないか。ニエテス選手はパンチ外す位置が凄くうまいので、そのあたりでごまかされないようにしていきたい」
――目標だったアンカハスが負けた。今後の統一戦のターゲットは。一時はロマゴンとの対戦報道もあった。
「ローマン・ゴンサレス選手との話は、僕は正直分からない。でも、統一戦は誰とでもいい。アンカハス選手との試合がオミクロン株で流れて、互いに1試合挟んでやろうという流れで、6、7月に実現すると思っていた。それが、まさかアンカハス選手が負けて、ビックリしたが、統一戦の難しさをさらに痛感した。彼も同じ相手と再戦するみたいなので、その結果次第では大みそかに統一戦をしたいと思っている。IBFにはこだわりはないので、できるというのであれば、ローマン・ゴンサレス選手の方が誰もが知っている選手ですし、評価も高いので、やりたいですね」
――統一戦でなくても?
「一応、彼はWBCのベルトは持ってる(ダイヤモンド王座)。それを懸けられるならやりたい」。
――井上尚弥選手が、井岡選手が5階級を狙っている、対決にも興味があると話して、ドリームマッチと話題になった。
「そんなことがあったかどうか分からない。正直、具体的な要素のある話ではない。僕は公の場で5階級を目指して階級を上げるとも言ってないし、どこでそういう話になったのか分からないですけど、この件に関しては僕がしゃべればしゃべるほど自分が損するなと思う、見ている人に変に期待を持たせたり、現実味がないことで話したくない」
――再戦はレベコ戦以来。再戦は得意なのか、やりにくいのか。
「相手による。レベコ選手はかみ合うタイプだった。ニエテス選手に関してはつかみどころがない選手というか、戦っていてやりづらい選手という印象」
――今回は。
「やるからには勝つしかないし、今現在負けるとも思っていない。あの試合で負けがついた現実は受け入れて前に進んだが、試合内容が劣っているとは思っていなかった。今回は白黒をハッキリつけるチャンスなので、明確に、誰が見ても井岡が勝ったなという試合をします」