熱海富士と静岡・飛龍高で同学年の佐野遥渉がMVP プロボクシング新人王西軍代表決定戦

2022年11月06日 18:15

格闘技

熱海富士と静岡・飛龍高で同学年の佐野遥渉がMVP プロボクシング新人王西軍代表決定戦
ボクシング新人王西軍代表決定戦でMVPに輝いたスーパーフライ級の佐野遥渉(平石ジム) Photo By スポニチ
 プロボクシングの新人王西軍代表決定戦が6日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で行われ、計12階級で12月17日の全日本新人王決定戦(後楽園ホール)出場者が決まった。MVPにはスーパーフライ級の佐野遥渉(19=平石)が輝いた。技能賞はフライ級の二階堂迅(21=ディアマンテ)、敢闘賞はスーパーライト級の野口海音(23=ハラダ)が受賞した。
 スーパーフライ級の佐野は森大悟(24=大鵬)に初回1分53秒、TKO勝ち。強烈な左ボディーで相手の足を止め、コーナーに追い込んで連打し、レフェリーストップを呼び込んだ。飛龍高では1年時にライトフライ級で選抜3位などアマ戦績15勝(3KO)4敗。その技術を示し、試合1週間前に風邪で38度の熱が出て3日ほど寝込んだという影響を全く感じさせない完勝だ。「MVPを獲れてうれしい。ボディーを中心に攻めようと思っていた。その通りにうまくできた」と笑顔を見せた。

 飛龍高で同学年だった熱海富士(20=伊勢ヶ浜部屋)は13日初日の大相撲九州場所(福岡国際センター)に新入幕として臨む。高校時代にそれほど交流はなかったようだが、同じくプロの世界で生きるだけに「刺激になります」と話す。

 父・一雄さん(60)が角海老宝石ジムに所属した元プロボクサー。6戦6勝ながら拳を痛めて引退を余儀なくされたという父の影響もあり、小さい頃から将来はプロボクサーと心に決めていた。プロテスト受検前の昨年1月に東京ではなく、地元・静岡県の平石ジムへ入門。その理由は「以前からお世話になっていたし、静岡から世界を目指したい」。憧れの選手は世界4階級制覇王者で現在はWBO世界スーパーフライ級王座を保持する井岡一翔(33=志成)だ。「相手を削ってTKOにもっていく。ボクシングのうまさが凄い」。井岡の映像も参考にしながら技術を磨いている。「将来の目標は世界4団体の統一王者。近い目標は全日本新人王です」。力強く活躍を誓った。

 三賞受賞以外の各階級西軍代表は次のとおり
 ▽ミニマム級 池田雅史(ハラダ)
 ▽ライトフライ級 松江琉翔(JM加古川)
 ▽バンタム級 松本海聖(VADY)
 ▽スーパーバンタム級 安村綺麗(ディアマンテ)
 ▽フェザー級 岡本恭佑(HKスポーツ)
 ▽スーパーフェザー級 大谷新星(真正)
 ▽ライト級 船橋真道(KWORLD3)
 ▽ウエルター級 松岡陸(浜松堀内)
 ▽ミドル級 大島光容(尼崎亀谷)

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