井上兄弟が地元でファンミーティング 世界再挑戦を狙う拓真「やっと兄が返上してくれた」

2023年01月14日 12:19

格闘技

井上兄弟が地元でファンミーティング 世界再挑戦を狙う拓真「やっと兄が返上してくれた」
トーク中、目を合わせる井上尚弥(左)と井上拓真(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 プロボクシングの前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)と弟の元WBC世界同級暫定王者・拓真(27=同)が14日、地元の神奈川県座間市で開かれた「ざま井上兄弟ファンミーツ」に出席し、地元市民や全国から集まったファンと交流した。
 座間市によると、市内在住者を対象とした第1期観覧者募集では定員700人に対し、昨年12月19~25日の1週間で1・81倍の1269人が応募。対象を全国に広げた第2期募集では定員100人に対し、1月1~5日の5日間で北海道から鹿児島までの2494人が応募し、倍率は16・52倍に達したという。1、2期合わせた応募総数は3763人で、倍率は4・42倍だった。

 前日13日にバンタム級4王座の返上とスーパーバンタム級転向を正式表明した尚弥は「今年はまた新たな階級でスタートする。みなさんの熱い応援が力になり、必要となってくる」とあいさつ。佐藤弥斗市長とのトークセッションでモチベーションについて質問が出ると「王者になってから凄く悩んで苦しんだ部分。一番は強いヤツと戦うこと。このぐらい練習しないと勝てないという危機感がないと、苦しいことは乗り越えられない」と説明し、バンタム級4団体統一に成功した昨年12月13日のポール・バトラー(34=英国)戦も「ピリピリしない試合だった。危機感がないとダメだと思った」と明かした。

 また、兄の王座返上によりバンタム級で王座決定戦出場の可能性が出てきた拓真は「やっと兄が返上してくれたので、今年はそこを狙って一発で獲れるように頑張る。今年は勝負の年、世界戦ができる年。また兄弟世界王者になりたいし、兄が返上したベルト1本1本集めていけるように精進したい」と意気込んだ。

 トークセッションでリラックスする方法を問われた拓真は「温泉へ行くこと」、尚弥は「車の中で歌を聞いたり、一人で歌うこと」と回答。尚弥は先日も浜田省吾のライブに行ってきたと話したが、カラオケでもよく歌うという浜田省吾のナンバー披露を司会から打診され「歌いませんよ?」と苦笑いした。「人生で一番強かった相手」については、尚弥は「誰だろう?」としばらく考え、「唯一倒された相手が父の真吾さん。あの人が最強からもしれない」、拓真は「隣にいるこの方」と答えて笑いを誘った。

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