尚弥返上のWBC王座、ドネア―モロニーの決定戦は消滅 モロニーはWBO王座狙いか

2023年02月02日 08:50

格闘技

尚弥返上のWBC王座、ドネア―モロニーの決定戦は消滅 モロニーはWBO王座狙いか
バンタム級世界3団体王座統一戦で井上尚弥(右)と戦ったノニト・ドネア(左)(2022年6月7日撮影) Photo By スポニチ
 プロボクシング前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が返上したベルトのうち、WBC(世界ボクシング評議会)王座を争うとみられていたノニト・ドネア(40=フィリピン)とジェイソン・モロニー(32=オーストラリア)による決定戦の可能性が消滅した。米専門サイトのボクシングシーン・ドットコムが1日、報じた。WBC同級1位のモロニーと、同級2位のドネアに対してはWBCから2月17日までを交渉期限とする対戦指令が出ていたが、モロニーが契約を結ぶ米興行大手トップランク社から王座決定戦辞退の連絡が入り、対戦は中止になったとWBCのマウリシオ・スレイマン会長が両陣営に公式文書で通達したという。トップランク社のボブ・アラムCEOはかねて、ドネアが契約を結ぶドバイのプロベラム社は犯罪組織と関係があると疑惑を指摘しており、両社の折り合いの悪さから対戦合意が懸念されていた。
 ボクシングシーン・ドットコムによると、モロニーは同じくバンタム級1位のWBO(世界ボクシング機構)王座を狙うとみられる。WBO2位はビンセント・アストロラビオ(25=フィリピン)、3位はエマヌエル・ロドリゲス(30=プエルトリコ)だが、IBF(国際ボクシング連盟)は1位のアストロラビオと2位のロドリゲスに王座決定戦を指示し、2月25日までに合意するよう通達したことが判明。モロニーはWBO4位のレイマート・ガバリョ(26=フィリピン)と決定戦を行う見通しという。

 WBCの上位世界ランカーのうち、ドネアと王座決定戦を行う可能性が最も高いのは6位のアレクサンドロ・サンティアゴ(26=メキシコ)。プロベラム社のリチャード・シェーファー代表はボクシングシーン・ドットコムに対し「ノニト・ドネアは誰とでも戦う戦士だ。WBC王座に挑むスタンスは変わらない。バンタム級は“旧モンスター”井上尚弥が去り、新たなモンスターがいる。それはノニト・ドネアだ」と語った。

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