井岡一翔 涙の世界王座返り咲き「みなさんの支えのおかげ」 フランコは「前回同様強かった」

2023年06月24日 21:23

格闘技

井岡一翔 涙の世界王座返り咲き「みなさんの支えのおかげ」 フランコは「前回同様強かった」
<WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ>タイトルマッチを制し、感極まる井岡(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチが24日、大田区総合体育館で行われ、前WBO王者の井岡一翔(34=志成)がジョシュア・フランコ(27=米国)とのダイレクトリマッチに3―0の判定で勝利した。大麻成分検出騒動に揺れる中、自身3度目となった再戦を白星で飾り、昨年大みそかドローに終わったフランコと完全決着をつけることに成功した。
 試合後、井岡はリング上で行われた勝利インタビューで「去年の大みそか、同じ場所、同じ対戦相手、みなさんが見た光景はみなさんも覚えていると思いますが、僕が求めている結果じゃありませんでした。でも、あの日からあきらめずに今日までいろんなことありましたけど、いろんな方たちのみなさんの支えのおかげで、今日またチャンピオンに返り咲くことができました。ありがとうございます」と涙を流した。

 肩に巻いたベルトの重みについて問われると、「この瞬間を必ず見たかったですし、見せれるっていうのをみなさんにメッセージとして、今日もこの会場にたくさん子供たちが来ていると思います。その未来の子供たちにこうして必ず報われる姿を見せたかったので、本当に今日はこうして見せれてよかった」と、会場に駆け付けた多くの子供たちの前で努力は必ず報われるという姿を見せられたことを喜んだ。

 大みそか以来の再戦となったフランコについては「前回同様強かった。ハートも強いですし、いろんな角度からのパンチも多彩」と評しつつ「グレートなチャンピオンでしたけど、そのグレートなチャンピオンがこうして日本に来てくれて。日本は環境が整っているんですけど、やっぱりアウェーなので不安だったり、いろんな問題だったり、僕もそうですけど、フランコ選手もナイーブな気持ちになっていたと思う。なので、ここで戦う僕たちにしか、わからない部分はあるけど、こうして2人が拳を交えて戦い抜いて、やり尽くしたので僕も満足しています」と健闘をたたえた。

 最後に「次の展望もありますが、今日僕が一番伝えたかったこと、僕たち日本人は強いんです。それは国籍がどうとか、今日勝ったからではなく、僕たちが日本人が持つ志が必ず未来の子供たち、未来を背負っていくみんなに届くと思うので、僕はこの志を伝えるためにこれからも戦っていきます。みなさん、共に戦っていきましょう」と伝えた。

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