元世界王者の矢吹正道 3・16名古屋で復帰戦「勝って、年内には世界タイトルへ」
2024年01月25日 15:41
格闘技
矢吹は昨年5月のスパーリング中に左アキレス腱を断裂。一時は「引退を考えた」ものの、弟の力石政法をはじめ周囲から励まされ、世界王座へ返り咲きを目指すと決意。手術から2カ月後には装具なしで歩けるようになり、同9月頃には走れるまでに回復し、サンドバッグやミット打ちに本格的に取り組んだ。担当医から「こんなに回復が早い人はいない」と驚かれたという。現在の練習状況について「スパーリング以外は(ケガ以前と比べても)100%の力を出してやっている。スパーはアキレス腱に負担がかからないよう戦い方を考え、引き出しを増やしている感じ」と説明。順調なようだ。
昨年1月のIBF世界ライトフライ級2位決定戦に同級8位として臨み、同級7位ロナルド・チャコン(ベネズエラ)を11回TKOで下しており、現在も同級2位にランクされたまま。また、他団体でもWBOで5位、WBAで6位、WBCで10位につけている。世界再挑戦に向け、重要な復帰戦となる。
対戦相手のビバスは7勝(2KO)1敗の右構え。昨年10月にWBO同級の暫定王座決定戦でレネ・サンチアゴ(プエルトリコ)に12回KO負けし、これが再起戦となる。その印象について「まだ10秒ぐらいしか映像を見ていない」と前置きした上で「ガツガツ来る選手なのかな」とだけ語った。まず自身の状態を整えることに集中している。