【浜田剛史の目】銀次朗はサウスポー特有のレバー打ち 優大は大振りパンチを相手に読まれた

2024年03月31日 21:23

格闘技

【浜田剛史の目】銀次朗はサウスポー特有のレバー打ち 優大は大振りパンチを相手に読まれた
2R・ジェイク・アンパロ(右)を左ボディーでKOする重岡銀次朗(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 重岡銀次朗―アンパロ戦は両者の力の差が出た。1回は互いに探りあって、これから両者の攻防が始まるというところで、銀次朗の左のボディーアッパーがアンパロの右脇腹のレバー(肝臓)に入った。サウスポー特有のいい角度の1発だった。
 アンパロは急に試合が決まって、準備不足だったと思う。体重を落とすのも大変だったかもしれない。ただ世界戦でたった1発で倒れるようでは、お客さんも納得しない。立ち上がる努力も見えなかった。反省が必要だ。

 重岡優大は相手に読まれて打ち終わりを合わされた。以前から気になっていたが、振りが大きい。重量級のようなスタイルで、パンチをためて打つ。相手が真正面から打ち合ってくれればいいが、ジェルサエムのように小刻みに動いてくると、空回りしやすい。ボディーを効かせる場面もあったが、手数が出ずにクリンチなどでごまかされてしまった。動いて当てる軽量級のボクシングを取り入れる必要もあるだろう。
(帝拳ジム代表、元WBC世界スーパーライト級王者)

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