武豊、亡き恩人への思い語る「凱旋門賞で勝つ姿を見ていただきたかった」 伊集院静さんお別れの会

2024年03月19日 05:00

芸能

武豊、亡き恩人への思い語る「凱旋門賞で勝つ姿を見ていただきたかった」 伊集院静さんお別れの会
伊集院静さんお別れの会であいさつする武豊(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 小説「機関車先生」やエッセー「大人の流儀」シリーズで知られ、昨年11月に肝内胆管がんのため73歳で死去した作家・伊集院静さんのお別れの会が18日、都内で行われた。出版、芸能、スポーツなど各界関係者約400人が参列。長年親交のあった競馬騎手の武豊(55)らが故人との思い出を語った。
 会場の祭壇は、妻で女優の篠ひろ子(76)の「潔い人だったから白色がいい」という希望から、約400本の白いカーネーションで飾られた。祭壇前には伊集院さんが好きだったウイスキーの水割りも置かれた。

 遺影は、2016年に雑誌の取材で訪れたイタリア・ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会で撮影された一枚。同所にあるレオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐(ばんさん)」を背にさっそうと歩く姿で、伊集院さんのお気に入りだったことから篠が選んだ。

 武は、祭壇に一礼。量子夫人との結婚式で仲人を務めてもらうなど、人生の節目に伊集院さんがいた。時折、遺影の伊集院さんに視線を送りながら「本当にいろいろなことを教えていただいた。人との接し方、あいさつ、言葉遣い、店でのマナー、酒の飲み方、ゴルフ、競輪…」と思い出に浸るように列挙。「まあ、競輪の当て方は教えてくれなかったですけど」と冗談も交えてしのんだ。

 レースで勝てず、苦しんでいた時に「真面目に一生懸命やっていれば、堂々としていればいい。それだけだ」と励まされたことも明かした。「本当に救われました」と感謝。「フランスの凱旋門賞でいつか勝って、その姿を見ていただきたかった」と、早すぎる別れに無念さをにじませた。

 写真、年表など場内は伊集院さんの“人生”が展示され、「ギンギラギンにさりげなく」など作詞した曲も流れた。大量の著書は会場の外に並べられた。

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