藤井聡太叡王 タイトル戦連勝16でストップ!歴代最多タイならず「仕方ないかなと」伊藤匠七段に初黒星
2024年04月20日 18:20
芸能
その後、角交換で手順に上がった後手の金は先手の桂跳ねで狙われやすい位置にある。悪形とされるが、先手も角を3段目へ上がった後の角交換。2手を費やした形となり、釣り合いが取れている。33手目、銀交換が起き、さらに伊藤が手持ちの角を藤井陣へ放って休憩に入った。持ち時間4時間から伊藤が1時間38分、藤井が1時間21分消費した。
終盤に向け千日手の可能性も解説で話される中、藤井の一手で形勢が動いた。「もう少し工夫が必要だった」と振り返った一手で劣勢に傾き、そして伊藤の87手に藤井が投了。伊藤は初勝利で1勝1敗とした。藤井はしっかりとした口調で終盤について「失敗してしまったかなと思っていた」と回想。「違う勝負手を掘り下げるべきだったと思います」と敗戦の弁。大山康晴15世名人に並ぶことができずタイトル戦連勝が「16」で止まったことについては「仕方ないかなと思っています」と淡々と語った。
昼食は伊藤が「アパ社長カレースペシャル~能登豚オリジナルミルフィーユカツと春野菜~」とアイスティー、藤井は石川炙り寿司と小松うどん(冷)と加賀棒茶(ホット)だった。
伊藤は待望の初勝利で、藤井戦通算成績を1勝11敗1持将棋(引き分け)に。「勝つことがなかったので、一つ結果が出たのは良かった」と語った。2002年生まれ同士の同学年頂上対決は来月2日に大一番となる第3局を迎える。