「国民の初恋」木戸大聖 憧れは小栗旬「俳優ロードを追いかけていきたい」 初声優作品「きみの色」公開
2024年08月30日 07:00
芸能
山田監督の過去作を見ていたといい、「“絶対やりたい”という思いでオーディションを受けました」と明かした。今作では、これまで多くの人のハートをつかんできた童顔と表情の芝居は封印。声色だけでルイの葛藤や二面性を表現している。
「普段は表情や動きのプラスアルファで感情を表現できるけど、声優は声だけで絵のテンション感と合わさないといけない。普段のお芝居と全然違う」。表情の演技ができない分、より「音」に敏感になった。「走っている時の息遣いや飛び跳ねている時の息遣いは普段は意識しないけど、それも意識して音にしないといけないのは新鮮でした。新しい発見や楽しさがあった」と、充実感をにじませた。
ルイを演じる上でイメージしたのは、ゴールデンレトリバー。「ルイくんは主人公3人の中で唯一の男の子。柔らかくて優しくて、女の子でも接しやすい。ゴールデンレトリバーの大きいのに怖さがなくてむしろ柔らかい感じがリンクしました」と明かした。
ルイたちが音楽に夢中になっているように、木戸が夢中になっていることが2つある。1つは「Mr.Children」の音楽。幼い頃から大ファンだという。ミスチルは今作のために新曲「in the pocket」を書き下ろしている。完成版を見た感想を「鳥肌が止まらなかったです」と、興奮げに話した。「歌詞がすごく3人にマッチしていた。自分が出演した作品に櫻井(和寿)さんの声とミスチルさんの楽曲が入っているのは、夢が1個叶った感じです」と声を弾ませた。
もう1つはゴルフ。NHK BSプレミアム「おとうさんといっしょ」で共演していたお笑い芸人「アメリカザリガニ」の柳原哲也の誘いで始めて以来、どハマリ。オフを見つけてはゴルフ場に通っている。最高スコアは91で、「今年中に80台を出したい」と意気込んだ。
仕事も趣味も充実の木戸が目指す俳優像は、事務所の先輩である小栗旬。「作品ごとに“こういう顔もあるんだ”と思ってもらえるように頑張りたい。旬さんの俳優ロードを追いかけていきたい」。続けて、「芸能界に入った当初から“いつか朝ドラに出たい”と言っているのでしっかり叶えたい」と意気込んだ。爽やかなルックスとは裏腹に、瞳には熱い闘志がみなぎっていた。国民の初恋から国民的俳優への階段を上っていく。
◇木戸大聖(きど・たいせい)
1996年12月10日生まれ、福岡県出身の27歳。2017年にフジテレビ系「僕たちがやりました」で俳優デビュー。映画「先生!口裂け女です!」(23年)で映画初主演。テレビ朝日「ゆりあ先生の赤い糸」(23年)、TBS「9ボーダー」(24年)などに出演。趣味はゴルフ。特技はバスケットボール。身長1メートル73。