【競輪学校卒業記念】梅川が卒記クイーンに「先行にこだわり続けた」
2017年03月24日 05:30
競輪
大一番、驚異の粘り腰を発揮した。作戦通りスタートを決めると、打鐘で吉村に叩かれ2番手の好位置に入った。だが、先行魂が体を突き動かす。すかさず主導権を奪い返し、先頭で風を切った。坂口、大久保、加藤がまくりを打つが梅川のペースは落ちない。1周以上を逃げて押し切る圧巻の逃走劇。「自分が持つ距離ではなかった」と振り返るが愚直に逃げ続けた成果が最後の末脚につながった。
女子生徒史上2人目のゴールデンキャップを獲得するなど、17年続けたスピードスケートで培った脚力はガールズトップクラスに匹敵する。東京五輪候補に名前が挙がるが「まずは競輪で結果を出さないと世界は見えてこない」と言い切る。「デビュー後も先行勝負で、目標とする奥井迪(ふみ)さんを超えられるような存在になりたい」。小林莉子、中村由香里、石井寛子、高木真備らタレントぞろいの東京勢にまた一人、ニューヒロイン候補が加わった。
◆梅川 風子(うめかわ・ふうこ)1991年(平3)3月1日生まれ、長野県諏訪郡富士見町出身の26歳。山梨学院大卒。在校成績は54戦30勝、2着9回で第3位。師匠は内田玄希(94期)。1メートル58、60キロ。血液型A。