【フローラS】パフューム“樫の香”オークス切符へ軽快仕上げ!
2017年04月20日 05:30
競馬
5F67秒0〜1F12秒8で併入。奥村武師は「今週は息を整える程度だが予定通りの稽古。十分すぎるほど本数を重ねてきて仕上がりは問題ない」と満足げ。2週続けて騎乗した田辺は「先週は重く感じたので強めにやった。攻め込んできて多少ピリピリはしているが、先週より良かった」とこちらも手応え十分だ。
桜を捨て、樫を獲りにきた。デビュー2戦目で勝ち上がり続く1月の寒竹賞も牡馬相手に快勝。クラシック候補に名乗りを上げたが、陣営は桜花賞には見向きもせず、レース直後にフローラS→オークスの路線を発表した。連勝はともに2000メートル。東京向きの切れ味もある。師は「1600メートルのせかす競馬をさせたくなかったことと、体に成長の余地があることが理由」と説明。その選択は吉と出た。「胴全体が伸びてステイヤーの格好になってきた」と成長に目を細める。
現3歳世代はハーツクライ産駒の当たり年と言われる。オープン馬11頭はディープインパクトと並び最多タイ。オークスには桜花賞2着のリスグラシュー、同12着からの巻き返しを期すアドマイヤミヤビに加え、忘れな草賞勝ちのハローユニコーンもいる。強力な“ハーツ軍団”にもう1頭、素質馬が加わるか。
「セレクトセール(15年1歳セリ)で下見した時からオーナーと“オークスですね”と話していた馬。フローラSを勝ちたいのはもちろんだが、まずはきっちり権利を」と師は意気込む。狙い澄ましたローテーションと狙い通りの成長。このパフュームは樫の香りがする。