【NHKマイルC】アエロ伸びた12秒1“右手前さく裂”に期待
2017年05月04日 05:30
競馬
帰厩は先月26日。牧場でも乗り込まれており、追い切りは坂路でソフトに行われた。単騎で馬場に現れると、他厩舎の馬には目もくれずピッチを上げていく。最後まで馬なり。それでもしまいは鋭い脚で、ラスト1F12秒1ときっちり伸びた。騎乗した同師は「体、気合はできているので今日は調整程度。タイムも十分で動きも余裕でした」と合格点を与えた。
馬にも利き腕がある。走るとき、先に前に出る脚の左右で左手前、右手前と区別。どちらか一方で走り続けると疲労がたまるので左回りをクリアする場合は、4角をコーナリングの利く左手前→直線で右手前に替えるのが理想とされる。東京の2戦(新馬戦1着→クイーンC2着)で鋭く伸びたアエロ。「右手前が大好きな馬。クイーンCの直線でアドマイヤミヤビ(1着)と競った時も、左から右に替わってグッと伸びた。現状、左回りの方がいいでしょう」。左回りでの“右手前さく裂”に期待した。
同じクロフネ産駒のクラリティスカイが15年の同レースを制し、いとこのミッキーアイルが14年覇者という“NHKマイル血統”。前述2頭とは違ってアエロは牝馬だが、横山典は「昨年(メジャーエンブレム)も勝ったし、牝馬だからという時代でもなくなってきている」とサラリ。同師も「雄大な馬体でパワーがある。気性面も前向きですからね」とマイルG1制覇への資格を強調する。
桜花賞では後方からの競馬。師は「スムーズに馬群をさばければ」と今回も差し戦法を示唆。走法と血統。アエロ陣営は根拠を持って府中の直線を攻略する。