【NHKマイルC】今年も桜花賞4着馬!カラクレナイ出色の動き
2017年05月04日 05:30
競馬
1週前にいっぱいに追われ、火曜の時点で桜花賞出走時から6キロ増の486キロ。輸送を控えた牝馬で最終追いはラスト強めに追って反応を確かめる程度だったが、攻めすぎず軽すぎずといった絶妙なさじ加減だ。春は結果にかかわらずNHKマイルCが最終戦。松下師は「今日はサッという感じだが、もう馬はできているからこれで大丈夫。きっちり仕上げた」と胸を張る。
開業3年目、36歳の若き指揮官は助手に元騎手の河北、服部を配し「騎手が乗りやすい馬をつくる」がテーマの一つ。その操縦性は大きな武器になる。デビューから5戦全てで上がり3Fメンバー2位以内をマークした強烈な末脚が持ち味だが、桜花賞はよく伸びたものの4着止まり。後方からではどうしても展開に左右される。コンビ復活となるM・デムーロは「今の東京は前が止まらないから、その辺も考えて今回は中団ぐらいにいければ」と後方一気からの脱却を示唆。「自分が乗ったレースは乗りやすかったし、位置を取りにいっても大丈夫」と手応えを口にする。
ハイレベルと言われる今年の3歳牝馬の中でも上位の存在。フィリーズRでは後の桜花賞馬レーヌミノルを差し切るなど、M・デムーロとのコンビでは3戦2勝と相性もいい。名手は「とてもいい牝馬で、新馬からどんどん良くなっている。最後にいい脚を使うので直線が長いのはいいし、左回りも問題ない」と力強い。
馬名の唐紅は「濃い紅色」。百人一首にある在原業平の和歌の下の句「から紅に 水くくるとは」でも知られる。映画のネタバレはご法度だが、難解極まるG1の主犯、いや主役はきっとこの馬。
カラクレナイに
ミルコ来るとは
≪牝馬は【4・2・4・28】≫牝馬のNHKマイルC成績は【4・2・4・28】。勝ち馬4頭のうち3頭は桜花賞からの参戦だった。05年は2着も牝馬のデアリングハートで牝馬のワンツー。また、カラクレナイの祖母レッドチリペッパーは99年の3着馬。血統的なレース適性は十分だ。