【ヴィクトリアM】ドンキ 2つ目のG1タイトルへ万全12秒0
2017年05月11日 05:30
競馬
「先週の時点で馬はできでいるので、テンションを上げないようにサラッと。力のいる馬場だったけど、しっかり動けていたし無理することなく時計も出た」
1週前追いは主戦の岩田を背に坂路4F51秒3の好タイム。序盤から速いラップを刻み、しっかり負荷をかけた。感触を確かめた鞍上は「ラスト1Fは馬場が悪くて馬なり程度だったけど、本当に状態はいいと思う」と仕上がりに太鼓判。
今年初戦の京都牝馬Sで15年桜花賞以来の勝利を飾ると、前走の高松宮記念(2着)も強烈な末脚で伸びてきた。目下4戦連続で連対。安定した要因について、指揮官は「今まではムキになるところがあったけど、だいぶ大人になってきた。以前は返し馬でぶっ飛んでいたが、並足でジワッと行けるようになったから」と精神面の成長を挙げる。
断然人気濃厚なミッキークイーンとは同世代。その2冠馬が不在だった桜花賞こそ制したが、その後の牝馬2冠は完敗だった。昨年の当レースもライバル(2着)に1秒差の10着。これまで1度も先着できていないが、今の充実度なら差を詰める可能性は十分ある。
陣営もリベンジに手応えありだ。梅田師は「精神面はもちろん、馬もパワーアップ。今年の方が(臨戦)過程がいいし、昨年より期待は大きい」と力を込める。岩田も「馬に落ち着きが出て充実している。マイルでも折り合いさえつけば、伸びてくれるから」とパートナーに全幅の信頼を置く。桜花賞と同じマイルのG1で、世代の女王へと返り咲く。