【ヴィクトリアM】“遅れてきた4歳”ジュール、初G1も期待大
2017年05月12日 05:30
競馬
半兄サダムパテックも同師が管理し12年マイルCSに優勝。2歳で重賞(東スポ杯2歳S)を勝ち、クラシックロードを歩んだ兄とは対照的だが、妹も軌道に乗ればという手応えはあった。期待通り、秋を迎えて本格化。500万から今年3月のうずしおSまで3連勝で、条件クラスをあっさり卒業した。「条件戦とはいえ、なかなか3連勝はできない。今は脚元の不安がないし、稽古をしっかりやれるようになって馬がどんどん良くなってきた。お兄ちゃんは気性が穏やかで距離もオールマイティー。妹は癇性(かんしょう)が研ぎ澄まされて負けん気が物凄く強い。それがいい方に出ているんだろうね」。西園師にとって思い入れの強い血統馬の活躍は何よりの喜びだ。
重賞初挑戦だった前走・阪神牝馬Sは3着も、重馬場で伸びあぐねた。2走前には3F32秒8の上がりをマークしており、良馬場の切れ味勝負なら引けを取らない。兄に続くG1制覇へ。「状態は万全」と、指揮官も自信を持って東京に送り出す。