アラジン 有終V必ず!香港マイル最後に現役引退、種牡馬入り
2017年12月07日 05:30
競馬
「つい最近、引退が決まりました。種牡馬としての価値が、この一戦で大きく変わる。無事にというだけじゃなく、何とか最後に勲章を…と思っています」
この秋は初戦の毎日王冠こそ2着だったが、その後は不良馬場の天皇賞・秋が最下位の18着。続くマイルCSも12着に終わった。ただ、決して力負けではない。この2戦の敗因は道悪、そして精神面にある。
「天皇賞のダメージがあるんじゃないかと人間がナーバスになって、かわいがり過ぎた。今回は攻めの調整でいきますよ」
やる気を引き出す秘密兵器は、最初で最後のブリンカー。「攻めでは手応えがありました」と語った。
歓喜がよみがえる。池江師が調教助手として携わったステイゴールドは、ラストランに決まっていた01年の香港ヴァーズを制し、実に50戦目でG1馬の座に就いた。奇しくも、サトノアラジンを手掛ける山元讓治助手は、ステイゴールドを担当した元厩務員の山元重治さんの息子。「ステイゴールドみたいに有終の美を飾ってほしいね」とトレーナー。16年前の“再現”を期待しよう。