【阪神JF】ラッキー5馬身ぶっちぎり!無敗女王へ11秒9
2017年12月07日 05:30
競馬
動きを見届けた松永幹師は、満足そうに出迎えた。「真ん中で両サイドからプレッシャーを受ける形で、どんな感じか確かめたかった。我慢が利いていたし、最後の反応も良かった。ゴール前は抜け出して単走になったが、集中して走っていた」。キャリアが浅く、不確定要素の多い2歳戦。実戦を想定した最終追いを難なくクリアした愛馬が、頼もしく映った。
高性能エンジンを搭載しながら、脚回りも抜群。師は「見ていて気持ちのいいくらい大きなフットワーク。それでいて器用な脚も使えて、鞍上の指示通りに動ける。現状では言うことない」と評する。初戦は新潟の高速ターフ、2戦目は良発表ながら、直前から降りだした雨で上滑りするコンディション。異なる状況の中で、好位追走から前をきっちり捉えて連勝した。「スピードだけでなく力強さもある。どんな条件でも力を発揮できる」。愛馬への信頼は揺るぎない。
3冠馬オルフェーヴルの初年度産駒。現役時の父はレースでの逸走など気性の激しさでも注目されたが、娘は「普段から落ち着いている優等生」と師。「ここまでは期待通り。このまま成長してほしいね」と来春を見据えて送り出す。春に紫色のかれんな花を咲かせるライラック。満開の季節はまだ先だが、底冷えの仁川でひと足早く、開花の準備を整えた。