【阪神JF】ロック 頂点へ照準OK!半馬身遅れも“想定内”
2017年12月07日 05:30
競馬
「1週前もしっかり追ったがカイバ食いが落ちず体が減らなかった。G1を使う上で先生(二ノ宮師)と相談して、もう1段階欲しい、ということで攻めました。先週は行きたがるところもあったけど、馬の後ろでしっかり我慢して走れていた。遅れは気になりません」
半姉キャットコイン(父ステイゴールド)は細身で馬体維持に苦労したが、父がオルフェーヴルに替わり、2戦とも490キロでの出走と馬格に恵まれた。姉も担当していた同助手は「性格は似ているところもあるけれど、カイバをしっかり食べてくれるところは違う」と分析。馬格に伴い、その走りはパワー型。乗り味を陸上競技になぞらえ「キャットは幅跳び選手のようなバネが素晴らしかったが、ロックはそのバネに加えてハンマー投げ選手のパワーが備わっている感じ」と表現。新潟の軽い馬場でも、札幌の重い洋芝でもこなせる理由は、ここにあるのかもしれない。
札幌2歳Sから中99日と間隔は空いたが、同レース優勝馬は3戦3勝の心強いデータも。関東馬が3連勝中(14年ショウナンアデラ、15年メジャーエンブレム、16年ソウルスターリング)ならば、鞍上のルメールは2連勝中。「異なる環境、コースに対応してしっかり結果を出しているのが凄いところ。あとはいい状態でルメールさんにバトンタッチできれば」と佐竹助手。まだ底を見せていない“怪物2世”が一気に頂点へ上り詰める。