【松山・ウィナーズC】武田復活V!骨折からお見事44歳
2018年03月22日 05:30
競輪
昨年8月、いわき平オールスターで骨盤を骨折。思うような走りができない日々が続いた。「骨盤を折ってからスピードが出ない。悩み抜きながらトレーニング」も、本来の実力には戻らない。折れそうな気持ちを支えたのが僚友・平原の存在だった。「良い時も悪い時も一緒と思って走ってきた。ずっと決まってなかったのでうれしい」。自身のVよりも平原とのワンツーが最高の喜びだ。また胴上げに参加した多くの茨城の後輩の存在も気持ちを強くする。「若手の見本となれるように」と表情を引き締めた。
次のG1「日本選手権」(5月1〜6日、平塚)には失格のペナルティーで斡旋が止まり出場できない。S級S班として年末のグランプリ出場がノルマの中で、今回のVは何よりのアドバンテージだ。次に出場するG1は「高松宮記念杯」(6月14〜17日、岸和田)からとなる。
「体を治すことに専念して、またこういう大きな舞台で勝負できるように」
復活を遂げた今、平原との関東最強タッグが再度、競輪界の中心に躍り出る。
◆武田 豊樹(たけだ・とよき)1974年(昭49)1月9日生まれの44歳。茨城支部の88期。03年7月4日、立川でデビュー(11落)。スピードスケートで活躍した身体能力を生かしてトップ選手としての活躍を続ける。G1・7V。グランプリ1V。1メートル77、90キロ。血液型O。