【高松宮記念】8歳ディレクター衰えず!坂路で2馬身半先着
2018年03月22日 05:30
競馬
ここまでくれば、ディレクターにとっては出走すら悲願である。16年は阪神C2着→シルクロードS制覇の理想ローテのはずが、脚部不安で無念の直前回避。17年も阪神C4着→シルクロードS連覇で本番に向かうはずが、骨折判明で再び回避。16年はシルクロードS5着のビッグアーサーが、昨年は首差2着のセイウンコウセイが高松宮記念を制したことからも、陣営の無念は察して余りある。この経緯もあって、今年は阪神C2着から本番直行を選択。「休み明けの方がいいタイプ」と笹田師が話せば武豊も「間隔が空いてても動けるタイプ」と両者そろって“久々問題なし”を強調した。
飼料やトレーニング技術の向上により、長く活躍する競走馬は増えている。今年の出走メンバーも10歳のスノードラゴンを筆頭に7歳以上馬が7頭スタンバイ。過去10年、高松宮記念は7歳以上が3勝と活躍の傾向。一方、鞍上の武豊は3月15日に49歳の誕生日を迎えたばかり。勝てば97年シンコウキングで制した岡部幸雄の48歳6カ月18日を抜いて、同レースの最年長勝利騎手となる。「ドバイとかぶって乗れないことが多いレースだけど、今年は(日程がずれて)乗れますから。8歳と49歳で頑張ります」と静かに闘志を燃やしている。
中京は3戦して2着2回、3着1回と安定した走り。「中京で僕は乗っていないけど、合いそうなイメージ。スタートが良ければいいポジションが取れるし、前ほど引っ掛からない。十分チャンスはある」と鞍上も力強い。あとは無事にゲートインを迎えるだけだ。