現役最年長52歳木幡父が引退…G1勝利の夢は息子3人に託す
2018年03月30日 05:30
競馬
木幡は「この年齢まで乗り続けることができたのは関係者や理解のあるオーナーのおかげと感謝しています。特に妻には感謝しています。妻がいなければ息子たち3人は騎手になっていなかったと思います。34年間の騎手生活はやり切ったという思いがします」と感謝の思いをコメントした。
一方、11年東日本大震災で南相馬市にある実家が津波による浸水で被災し、昨年に解体。12年4月7日に503日ぶりに再開した福島競馬では騎手代表として、あいさつ。復興を願い続けて、騎手人生を送った。
「今後は自分が勝てなかった(JRAの)G1を子供たちに勝ってほしいと願っています」と3人の息子に夢を託して、静かにムチを置いた。
◆木幡 初広(こわた・はつひろ)1965年(昭40)6月14日生まれ、福島県南相馬市出身の52歳。東京・世田谷の馬事公苑・騎手養成所を経て、84年に稲葉隆一厩舎所属でデビュー。JRA成績は通算1万2879戦、784勝(29日現在)。重賞は02年福島記念(ウインブレイズ)など8勝。1メートル60、51キロ。血液型O。
▼長男・初也 三男(育也)がデビューした時点で、父はひとつの区切りをつけていたのだと思う。父が納得いく形で引退できれば、僕らはそれでいい。今までありがとう、お疲れさまと伝えたいです。
▼次男・巧也 寂しい気持ちもありますが、これからは父の分も頑張っていきたいです。
▼三男・育也 寂しいです。昨年、4人で同じレースに騎乗できてよかった。立場が変わっても、僕らにアドバイスをしてくれると思う。