【ドバイWC】ウエストで連覇を!米の名将バファート氏の野望
2018年03月30日 05:30
競馬
レースを2日後に控えた29日朝は、アロゲートも担当したデイナ・バーンズ助手が騎乗してダートコースでキャンター。待ち構える大勢のカメラマンのシャッター音が響く中、動じることなく軽快に駆け抜けた。「いい動き。メイダンの馬場も合っているようだ。とてもいい状態。デイナも“ハッピー”と言っていたよ」。バファート師は自慢の白髪をなびかせながら、日本のメディアを前に穏やかに口を開いた。
昨年2月のデビュー以来、10戦して【6・3・1・0】、G1・2勝と抜群の安定感。前走ペガサスワールドCは2着敗戦も、勝ち馬は昨年の米年度代表馬でG1・6勝のガンランナー。今回再戦となる3着ガンナヴェラには10馬身以上の大差をつけた。「負けはしたが、強いガンランナーを追いかけて勝負を挑んでの結果。改めて力をつけたと感じた」と師。「体も大きくストライドも力強い。サラトガ(G1初制覇となった昨夏のトラヴァーズS)で勝った時が一番状態が良かったが、その時の雰囲気に近づいている」と語気を強めた。
アロゲートとの比較については「彼は真のスーパースター。まだ比べるのは早い」とした上で、こう付け加えた。「アロゲートはドバイに来た時点で、既にいくつも大きなレースを勝っていた。でもウエストコーストは、ここを勝ってさらに上を目指していける馬。そう信じているよ」。サングラスで隠した鋭い眼光には、自身4度目の栄冠がはっきりと映っているように見えた。