【ドバイWC】ウエストで連覇を!米の名将バファート氏の野望

2018年03月30日 05:30

競馬

【ドバイWC】ウエストで連覇を!米の名将バファート氏の野望
調教を終えて引き揚げる米国馬ウエストコースト Photo By スポニチ
 18年の海外馬券第1弾となるドバイ国際競走が、31日深夜に迫った。賞金総額1000万ドル(約10億6600万円)を誇るドバイワールドCの主役は、今年もダート大国の米国勢。98年シルバーチャーム、01年キャプテンスティーヴ、17年アロゲートで同レース3勝のボブ・バファート師(65)が、連覇を狙って送り込むウエストコーストについて意気込みを語った。29日には恒例の朝食会が行われ、各国陣営も続々とドバイ入り。日本馬が出走するG1・4競走の馬券は、31日午前7時から発売される。
 ライバルを寄せ付けず7連勝。圧巻の走りで昨年のドバイワールドCを制したアロゲート。あれから1年。昨秋のBCクラシックを最後に引退した米国最強馬を育てたバファート師が、新たな砂のスター候補ウエストコーストを引き連れて、再びドバイの地へ舞い戻ってきた。

 レースを2日後に控えた29日朝は、アロゲートも担当したデイナ・バーンズ助手が騎乗してダートコースでキャンター。待ち構える大勢のカメラマンのシャッター音が響く中、動じることなく軽快に駆け抜けた。「いい動き。メイダンの馬場も合っているようだ。とてもいい状態。デイナも“ハッピー”と言っていたよ」。バファート師は自慢の白髪をなびかせながら、日本のメディアを前に穏やかに口を開いた。

 昨年2月のデビュー以来、10戦して【6・3・1・0】、G1・2勝と抜群の安定感。前走ペガサスワールドCは2着敗戦も、勝ち馬は昨年の米年度代表馬でG1・6勝のガンランナー。今回再戦となる3着ガンナヴェラには10馬身以上の大差をつけた。「負けはしたが、強いガンランナーを追いかけて勝負を挑んでの結果。改めて力をつけたと感じた」と師。「体も大きくストライドも力強い。サラトガ(G1初制覇となった昨夏のトラヴァーズS)で勝った時が一番状態が良かったが、その時の雰囲気に近づいている」と語気を強めた。

 アロゲートとの比較については「彼は真のスーパースター。まだ比べるのは早い」とした上で、こう付け加えた。「アロゲートはドバイに来た時点で、既にいくつも大きなレースを勝っていた。でもウエストコーストは、ここを勝ってさらに上を目指していける馬。そう信じているよ」。サングラスで隠した鋭い眼光には、自身4度目の栄冠がはっきりと映っているように見えた。

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