【ドバイWC】武豊の“つまずいた経験”は必ず生きる
2018年03月30日 05:30
競馬
当然、私もその度に現地へ飛び観戦。他馬を見ると襲い掛かろうとするなど、ラニの性格は非常に難しく、丸内助手や松永幹師をはじめ関係者は手を焼いていた。それでもこれだけの成績を残したのだから、彼らの努力のほどがうかがえたものだ。
そんなラニではあるが、もしかしたら最大のピンチはUAEダービーにあったのかもしれない。このレースでラニはあろうことかスタートで大きくつまずいてしまったのである。しかし、これを冷静に対処したのが武豊だった。「ドバイだとスタート後につまずくことがよくあるから想定していました」と慌てず対応。勝利へ導いてみせた。
思えば12年に武豊が乗ってドバイワールドCに出走したスマートファルコンも同様につまずいていた。当時はオールウエザー馬場とはいえ、この経験を次に生かせたことで、彼は米3冠への切符を手に入れたのだった。今年はラニの兄アウォーディーで2年連続のワールドC挑戦。過去の経験はここにも生きることだろう。