【桜花賞】坂路で軽快!田中清師の夢かなえる秘蔵っ子ハーレム

2018年04月05日 05:30

競馬

【桜花賞】坂路で軽快!田中清師の夢かなえる秘蔵っ子ハーレム
<桜花賞>坂路で追い切るハーレムライン Photo By スポニチ
 【G1ドキュメント=4日】遅刻しそうになり、食パンをくわえて猛ダッシュする女生徒。角を曲がると、イケメンにぶつかって恋の花が咲く――。なんてベタな少女漫画のような出会いは一度もないけれど、秋田と田中清師との出会いもソコソコ刺激的?だった。
 車で坂路タワーに向かう師の目前に、突然現れた自転車に乗った秋田。危な〜い!危機一髪も師の好判断により無事回避。って、ただの飛び出しです。お恥ずかしい。優しく諭すような師のお叱りに、秋田は感謝を抱きつつ安全運転を誓ったのでした。

 そんな良き指揮官が大事に育ててきたのが、目下3連勝中のハーレムライン。母マクリスや兄、姉も管理した厩舎ゆかりの血統だ。コンビの大野が「好位に付けられ、展開に合わせてどんな競馬もできる。操縦性の高さが強み」と褒める愛馬だが、田中清師からは「母と似た気難しさがある」と意外なコメント。2歳時はゲート入りを拒んだり難しい面を見せたため、いきなりビシビシとはやらず馬の気持ちを尊重しながら教えてきたという。「この馬はそのへんをうまく消化して良くなってくれた。自分の競馬ができるようになり、競馬に集中できるようになった点が大きい」と目を細めた。ここが今年の4戦目とあって最終追い切りは坂路で手応えを確かめる程度だが、大野を背に馬なりで4F54秒3〜1F12秒7をマーク。窮屈さのない伸びやかなフットワークで疲れは感じさせなかった。

 11年ホエールキャプチャで2着だった桜花賞。田中清師にとっての8年越しの忘れ物を、一歩ずつ着実に力を付けてきた秘蔵っ子が届けてくれるかもしれない。

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