【桜花賞】ライラック無敗女王へ“満開”驚伸11秒6楽々先着
2018年04月05日 05:30
競馬
見守った松永幹師の笑顔が全てを語っている。「先週もやっているので上がり重点。いい伸びだったと思う。一瞬で前を捉えたからね。しっかりと馬体を併せることができたし、理想的だった」
トライアルの前走・チューリップ賞は3番手から楽に抜け出し、無傷4連勝。体は10キロ増えた。指揮官は「強いメンバーだったが、相手というよりレース展開には恵まれた面もあった」と冷静に分析した上で「馬体増は成長分。500キロ近い大型馬なのに、小脚も使えて切れもある」とパワーアップを肌で実感している。
暮れの阪神JFのように控えても切れる。前走のように好位差しもOK。美浦では石橋が「元々スタートはいい馬だけど、前走のように先行してもいいと思っていた。身体能力が高い。新馬から手をわずらわされたことがない。性格がとてもいい」と週末の再会を心待ちにしている。
堂々の1強。史上7頭目の無敗桜花賞馬の誕生が近づいている。指揮官は「追われる立場というのは、結構大変と感じている。それぞれの馬たちがトライアルを使って調子も上げている。楽ではないと思う」と気を引き締めた上で「石橋ジョッキーとはリズムも合っている。男前と、可愛い馬。いいんじゃないですか」と笑顔で結んだ。石橋は「この馬には常に緊張感を持って乗ってきた。舞台は大きくなっても、やることは変わりない。信じています」と相思相愛の相棒に託した。