【皐月賞】オウケンムーン、鬼脚封印“堅実” 馬なり3頭併入
2018年04月12日 05:30
競馬
主戦・北村宏が騎乗してWコースで3頭併せ。ナイトジュレップ(3歳未勝利)、ピラータ(同)を先に行かせ、直線で最内へ入って馬なりのまま3頭併入。決して派手なパフォーマンスではないが、国枝師は「オーバーワークにならないよう、ゆっくり仕上げた。今日もやり過ぎないように。時計的にもちょうどいい」と満足顔。鞍上は「落ち着いた走りで良かった」と同調した。追い切りはレースで馬の状態を最高に持っていくための準備。必ずしも人目を引く動きや好タイムが必要でないことは、小野も競馬辞典を読んで知っている。
数少ないオウケンブルースリ産駒。血統も稽古も“地味”だが、息の長い末脚を武器に現在3連勝中。余勢を駆って良血馬たちを一蹴する可能性も十分に秘めている。同一年の桜花賞&皐月賞V達成なら77年ぶりの快挙となる指揮官は「あとは馬がレースモードになり、やる気を出してくれればね」とニヤリ。小野は混戦を一歩抜け出す勝負気配を陣営から感じ取った。