【エリザベス女王杯】NEOカッチャン、文句ない連覇仕上げ
2018年11月08日 05:30
競馬
鮫島師は満足げに語った。「2歳馬相手に軽々と先着して動きは文句なし。軽い熱発で(予定していた)府中牝馬Sは回避したが、その影響もなく順調に本数をこなしている。つくべきところに筋肉がつき、馬体はパワフル。目つきも以前の優しい感じではなく、キリッとしている」
1年前の当レースでG1初制覇。3歳馬ながら好位で器用に立ち回り、古馬を撃破した。今年は牝馬限定戦を使わず、ドバイにも遠征。常に強い相手を求めてきた。前走・札幌記念も最後方からゴール前強襲して3着。サングレーザー、マカヒキとタイム差なしの接戦だった。「馬群を割って凄い脚。力をつけたと思った」と師。成長を見せつけた。
ならば、ここでの連覇は譲れない。今年の国内2戦は、ともに上がり3Fがメンバー最速。古馬になり、牝馬らしい瞬発力に磨きがかかった。M・デムーロは「馬が大人になり、スタートして出ていくのに時間がかかるようになったが、その分、いい脚を使えるようになった」と証言する。16年クイーンズリングと合わせて3連覇の偉業もかかる鞍上がライバル視するのはカンタービレに騎乗する弟クリスチャンのようだ。「兄弟で上位を独占できればいいね。もちろん、スムーズなレースで勝ちたい」。兄弟ワンツーでも勝つのは俺。兄の威厳を見せる一戦だ。