【Deep香港】ビッグ配当生む4連単 日本輸入近い!?
2018年12月05日 05:30
競馬
最もインパクトがあるのが4連単(カルテット、四重彩)。香港では日本のG1も発売。3冠牝馬アーモンドアイが世界レコードで勝った11月25日のジャパンC(2着キセキ、3着スワーヴリチャード)は日本では1→4→2番人気で3連単26・9倍だった。一方、香港は4着までが馬券の対象。5番人気シュヴァルグランを4着に塗るだけで4連単262・8倍。配当が10倍に!とはいえ、堅いレースばかりではない。例えば日本のストレイトガールが3着に入った14年香港スプリントの4連単は1万4663・4倍のビッグ配当。これを当てるのは至難の業だ。香港ジョッキークラブ(HKJC)関係者も「売り上げで多くを占めるのは単勝や馬連」と語る。香港のファンは“的中ファースト”だ。
他には後半6競走の1着もしくは2着を当てる「シックスアップ(六環彩)」。単勝や複勝の的中した配当が次の選択したレースに自動投資される「オールアップ(過關)」、いわゆる「コロガシ馬券」だ。開催日で最も活躍した騎手(着順によるポイント制)を予想する「ジョッキーチャレンジ(騎師王)」も面白い。複数レースにまたがる馬券が豊富なのが日本と異なる点だ。
馬券は日本同様にネットでも購入が可能。加えて100カ所以上の場外馬券売り場が香港の街中に点在する。昼下がりに湾仔(ワンチャイ)の売り場へ。競馬は開催していないが老若男女が長蛇の列をつくっていた。これはHKJCが宝くじやサッカーくじも併売しているから。ギャンブル熱が半端ない。馬券の種類が増えるのは必然だ。
「(馬券事情は)日本の10年先を行く」とJRA関係者も認める。ビッグ配当を呼ぶ4連単が日本に“輸入”される日は近いのかも…。
▼JRAの馬券 単勝、複勝、枠連、馬連、ワイド、馬単、3連複、3連単、WIN5。