【名古屋・かきつばた記念】幸せクイーン!令和初重賞は古川が頂き
2019年05月02日 05:30
競馬
「こういう馬場が得意ですからね。他の馬がどうこうより、自分の競馬をできれば、と思いました」
ゲートが開いてすぐ、出脚の良さに任せてハナへ。「無理に行くつもりはなかった」と言うものの、他馬も主導権を譲らざるを得ないスピード。特殊な馬場で後続は走りづらそうな馬が多く、全く危なげなく4コーナーでは安全圏。完勝だ。
古川は「令和最初の重賞を勝ててうれしいです。この馬は去年、第1回の葵Sを勝っているし、初物に強いんじゃないでしょうか」と笑顔で語った。さらに「芝、ダートを問わず走ってくれるし、1400メートルの距離もこなしてくれた。長所はとにかく脚が速い(笑い)。今後も楽しみです」と賛辞を重ねた。
3月に開業した坂口師は新時代にいきなり初重賞を手にする、これ以上ない令和の滑り出し。「馬が力を出し切ってくれたのが何よりです」と愛馬を称え、令和の開幕重賞を飾ったことに「開業してここまで、まずは順調に来ていますし、新元号で最初の重賞勝ちは縁起がいいかな?いい時代にしたいです」と相好を崩した。
かきつばたの花言葉は「幸せは必ず来る」。新元号最初の重賞は、勝ったゴールドクイーン陣営はもちろん、令和にも幸せをもたらす。新時代の劈頭(へきとう)にふさわしいレースだった。
◆ゴールドクイーン 父シニスターミニスター 母サザンギフト(母の父タイキシャトル)牝4歳 栗東・坂口智康厩舎所属 馬主・加藤充彦氏 生産者・北海道浦河町の浦河土肥牧場 戦績12戦5勝(地方1戦1勝) 総獲得賞金1億2146万2000円。