【NHKマイルC】“鬼脚”バッハが新時代切り開く 力強く2馬身先着

2019年05月02日 05:30

競馬

【NHKマイルC】“鬼脚”バッハが新時代切り開く 力強く2馬身先着
併せで追い切ったヴィッテルスバッハ (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【G1ドキュメント・美浦=1日】元号は変わっても、いつもと同じ調教風景。開門の午前6時前には多くの馬がスタンバイし、粛々と馬場に入っていく。その中にヴィッテルスバッハもいた。Wコースでヒカリトップメモリ(6歳500万)を2馬身追走。内に進路を取ると力強く2馬身先着した。
 小田は追い切りに騎乗した石神(レースは戸崎)を追った。前走ニュージーランドT(3着)の1週前追いの手綱も取っていた。

 「あの時よりも凄くいいです。だいぶトモ(後肢)も良くなって、反応も良かった。短期間で力をつけている感じ。レースでも応援しています」

 障害王者オジュウチョウサンの主戦としてもおなじみの仕事人。熱い思いが伝わってくる。

 トライアルの前走は道中後方に置かれたが、メンバー最速3F33秒3と矢のような伸び。3着惜敗も貴重な優先出走権をつかんだ。池上師は「馬体増が示す通り、中身が詰まって、筋肉にも張りが出てきた。東京替わりは好材料。ゲートはポイントですが、いつもより前めで競馬ができれば」と手応えをのぞかせた。

 15年開業の師にとって、平地G1挑戦は16年天皇賞・秋(カムフィー=13着)に続き2度目。デビュー戦から手掛けた管理馬のG1挑戦は初めてとなる。

 「大舞台に出せるのはうれしいです。競馬に行けば、ジョッキーや馬が一生懸命に頑張ってくれる。私が力むこともないので、平常心でいようと思っています」

 指揮官の無欲が、逆に不気味さを漂わせてもいる。そういえば師の名は昌和(まさかず)。新元号「令和」の1文字を持った新時代の旗手!?小田はメンバー屈指の“鬼脚”から目が離せなくなっていた。

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