【京王杯2歳S】菜七子5着…JRA重賞制覇お預け 師匠とタッグも直線届かず

2019年11月03日 05:30

競馬

【京王杯2歳S】菜七子5着…JRA重賞制覇お預け 師匠とタッグも直線届かず
5着となり悔しがる菜七子(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 「第55回京王杯2歳S」が2日に東京競馬場で行われ、JRA重賞初制覇を目指した藤田菜七子(22)騎乗のグレイトホーン(牡=根本)は5着に終わった。1番人気のタイセイビジョン(牡=西村)が2歳コースレコードの1分20秒8で優勝し、重賞初勝利を挙げた。
 自身20度目、そして初めての自厩舎の馬でのJRA重賞参戦。菜七子がグレイトホーンの馬上で険しい表情を浮かべた。

 「今までよりレース前のテンションが高く、イレ込みがきつかった。今日はうるさくて、ゲートもタイミングが合わなかった」

 スタートダッシュがつかず出負け。道中は折り合いに専念し、最後の直線に懸けた。しぶとく脚を使って、ジリジリ伸びて5着。今年2月のフェブラリーS(5着)、7月の七夕賞(4着)に続く、JRA重賞で自身3度目の掲示板は確保した。それだけに「1400メートルは問題なくこなしてくれたし、強い相手によく頑張ってくれました」とデビューから4戦連続で手綱を取った愛馬をねぎらった。

 根本厩舎にとってもJRA重賞42頭目の出走。師弟の夢は持ち越しとなり、同師は「今日勝てれば最高だったけど、重賞は甘くないね。でも、馬はこの先でもっと良くなりそう」。レース後には早速、映像を振り返りながら菜七子と意見交換をした。

 菜七子は8週連続V、さらに残り「4」と迫った通算100勝達成を懸けて、3日は福島で9鞍に騎乗する。開幕週の福島は内有利とされる中で、芝全5レースで馬番5以内に入った。この幸運を生かしたい。

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