【京王杯2歳S】ユングヴィ、父ミュゼスルタン譲りの鬼脚 大江原師「走りも体の動きも似てきた」
2020年11月03日 05:30
競馬
預かった“孫”たちの中でも、特に素質を感じるのが京王杯2歳Sに駒を進めるユングヴィ。師は「普段からうるさいところとかは父譲りだよ。最初はそうでもないかなと思ったが、最近は走りも体の動きも似てきたね」と説明する。母のハンナ(1勝、父ディープインパクト)も師が管理した1頭。特徴を知り尽くした思い入れのある血統だ。
ユングヴィは2戦目の前走でガラリ一変。好位から抜け出した直線で後続をグングン突き放し、7馬身差Vを決めた。「あんなに離すとは思ってなかった。力が付いてきたなと。まだ道悪しか走ってないけど、時計は速いし良馬場でも大丈夫」と師。その前走では、プラス16キロと馬体面での成長も示しており「この中間も順調だし、状態面に心配はない」と自信をのぞかせていた。
父は2番人気に推された15年NHKマイルCで3着に好走。1600メートルでのデビュー2連勝に加え、マイラーとしての高い資質を証明した。「(ユングヴィも)距離は1200メートルから1600メートルが合っていると思う。来年の春はスルタンと同じNHKマイルCを使いたいですね」と構想を描く。元ジョッキーの大江原師は23年に引退の予定。調教師生活の最終章は、目に入れても痛くない孫たちが彩っていく。