超良血サイアーのサムライハートが種牡馬引退! 父はSS、母は名牝エアグルーヴ

2021年07月06日 16:52

競馬

超良血サイアーのサムライハートが種牡馬引退! 父はSS、母は名牝エアグルーヴ
種牡馬を引退したサムライハート(提供写真) Photo By 提供写真
 超良血サイアーとして人気を集めたサムライハート(牡19、父サンデーサイレンス)が種牡馬を引退することが決まった。所有する(株)クラウンの矢野恭裕氏が「受胎率も下がってきたので、引退することに決めました。これからはゆっくりと長生きしてほしいです」と明かした。今後は山口久仁子一般社団法人アニマルセカンドキャリアに譲渡されて、北海道岩内町で余生を過ごす予定となっている。
 サムライハートは父がサンデーサイレンス、母がG12勝の名牝エアグルーヴ(母の父トニービン)という血統。全姉は03&04年のエリザベス女王杯を制したアドマイヤグルーヴ、半弟は12年の香港G1クイーンエリザベス2世Cを制したルーラーシップ。おいには15年の牡馬2冠を制したドゥラメンテがいる。サンデーサラブレッドクラブで総額2億2000万円で募集されて、デビュー前から話題を集めたが、競走馬としては体質の弱さがネックとなって、わずか5戦(3勝)で現役を退いていた。

 それでも血統が評価されて、08年に北海道新冠町の優駿スタリオンステーションでスタッドイン。初年度から5年連続で100頭以上の牝馬と交配し、ピークの11年には177頭に達するなど人気を集めた。しかし、18年以降は1桁に減少。今年は3頭に交配して1頭の受胎が確認されていた。矢野氏は「良血馬ですし、残る産駒が活躍してくれることを祈ります。とても品がある馬ですので、新天地でもかわいがってもらえると思います」と話した。

 代表産駒は地方で重賞11勝を挙げたオヤコダカ。中央では4勝を挙げたライトフェアリー、12年のシンザン記念で3着だったプレミアムブルーなどが出ている。

 種牡馬として父系を伸ばすことは難しい状況だが、母の父としては現3歳のジョディーズマロンが2勝を挙げるなど、目が出ている。いずれは母系にサムライハート、父系にドゥラメンテやルーラーシップの血を引いた、エアグルーヴのクロスを持つ馬が現れるかも。そんな日を心待ちにしたい。

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