小柄な5歳牝馬メロディーレーンが元気いっぱいに坂路を駆け上がった。体全体を大きく動かし、力強い脚さばきでウッドチップを蹴り上げる。ゴール前で強めに追われると4F55秒2~1F13秒6でゴールへ。森田師は「あまり時計は速くないが、いい動きだった。状態は文句なし」と納得の表情を浮かべる。
芝3000メートルの前走・古都Sは道中、好位追走からゴール前でグイッと抜け出し、オープン入りを決めた。「いいポジションを取れたし、自分から前向きに走ってくれた。スタミナを生かせる展開なら、いつもいい競馬をしてくれる」と持ち味を強調する。条件クラスを卒業したばかりでファン投票24位に支持されたアイドルホース。「注目されるのはうれしいこと。心臓が強くて、息が上がりづらい。ある程度、前につけて見せ場をつくってほしい」と期待を込めた。350キロ前後の小さな体に大きな夢が詰まっている。