【有馬記念】クロノジェネシス担当の和田助手 ベストレースは「去年の有馬記念」

2021年12月23日 05:30

競馬

【有馬記念】クロノジェネシス担当の和田助手 ベストレースは「去年の有馬記念」
クロノジェネシスと和田保長助手 Photo By スポニチ
 有馬記念でラストランを迎えるG1・4勝馬クロノジェネシス。史上初のドリームレース4連覇に挑む名牝の関係者に迫る特別連載「Genesis Pride~クロノジェネシス最後の挑戦」第4回は斉藤崇厩舎で担当スタッフを務める和田保長助手(42)にスポットを当てた。18年9月のデビューから、ともに戦ってきた約3年4カ月を振り返る。
 デビューから約3年4カ月は短いようで長く、濃い時間となった。クロノジェネシスの担当スタッフを務める和田保長助手がラストランを前に思いを語った。

 「クロノとやってきて、いい思い出をつくらせてもらいました。引退するのは本当にさみしいですね」

 デビュー当初の印象について「その頃から期待していましたよ。追い切りでもそうだけど長く脚を使えるんです。そこが長所。ストライドの伸びが凄く、持っている能力の高さを感じました」と振り返る。

 桜花賞馬グランアレグリア、オークス馬ラヴズオンリーユーなど同世代はタレントぞろい。ハイレベルなメンバーに交じってラスト1冠の秋華賞をモノにした。18年9月のデビュー戦で440キロだった馬体は今年6月の宝塚記念(1着)で478キロにボリュームアップ。「若い頃と比べると体が大きくなってパワーアップしました」と成長をアピールする。

 前走・凱旋門賞はオーナーサイド、厩舎ともに初の試みで挑戦。ギリギリまで慣れた環境の栗東で調整を進め、レース1週前に渡仏した。「(直前輸送に)デメリットはなかったです。ノーザンファームさんの強力なバックアップがありましたし、輸送もうまくいきました」。万全の状態で本番を迎えられた。ただ、レース当日のパリロンシャンは日本の道悪とは質の違う重馬場。本来の走りができず7着に敗れた。「馬場がひどかったし、外枠も影響しました」と悔しそう。

 過去16戦でベストレースは「去年の有馬記念」と即答。早めスパートで前を捉え、最後はサラキアの追い上げを首差でかわした。「折り合いがついたし、ジョッキー(北村友)がうまく乗ってくれました」と感謝。それだけに「北村君が騎乗できないのは残念です」と落馬負傷で休養中の元主戦を思いやった。泣いても笑っても、あと1戦。チーム一丸となってグランプリ4連覇にチャレンジする。

 ◇和田 保長(わだ・やすなが)1979年(昭54)7月3日生まれ、熊本県出身の42歳。約3年間、北海道の牧場で経験を積み、トレセン入りして栗東・松田博厩舎に所属。16年の解散に伴って新規開業の斉藤崇厩舎へ。父・保夫氏は荒尾競馬(現在は廃止)の元調教師。弟・将人助手は栗東・野中厩舎スタッフ。

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