【フィリーズR】国分恭 テイエムスパーダに懸ける強い思い「師匠とクラシックに」
2022年03月11日 05:30
競馬
師匠と一緒に夢を見たい。前走のあざみ賞は3馬身差で快勝した。「ハナを切れるスピードはあるが競馬を教える意味もあって抑えた。ラストで促したら勝てた。休み明けを使って、悪くなっているところはない。リズム良く運べれば、この距離でも持つ」
苦い思い出もある。18年に五十嵐厩舎のアイトーンとコンビを組み、牡馬クラシックに臨んだ。福寿草特別、若葉Sと連勝。勢いをつけて向かった皐月賞は8着。ダービーは出走馬決定順が19位。ゲートインできなかった。
「ダービーで乗りたかった。皐月賞が8着で権利(5着以内にダービーの優先出走権)を取れなかった。あの時の悔しさがある。そういう舞台に連れていくのも騎手の仕事。その大切さをアイトーンから学んだ」
JRA重賞初Vは10年府中牝馬Sのテイエムオーロラ。この勝負服には縁がある。悔いなき騎乗でクラシックへのゲートインをつかむ。
◇国分 恭介(こくぶん・きょうすけ)1990年(平2)12月27日生まれ、茨城県出身の31歳。09年、栗東・五十嵐厩舎所属でデビュー。同年4月25日の京都12RスリーサンビームでJRA初勝利。同期は双子の兄・優作、松山、丸山ら。JRA重賞は3勝。JRA通算7297戦280勝。1メートル66、52キロ。血液型O。