団野 3カ月ぶり復帰でさらに高みへ「ほぼ毎日競馬の夢を見ていました」
2022年06月10日 05:30
競馬
落馬事故の場合、前後の記憶が飛んでしまうことがあるが、団野は全て記憶していた。「メチャクチャ痛かったです。でも同じシチュエーションになった場合、対応できると思う」と前向きに話す。
治療とリハビリを続ける日々。焦りもあったはず。「ほぼ毎日競馬の夢を見ていました。父(斉藤崇厩舎の調教助手)の馬で重賞を勝つ夢も」。乗れない日々はレースを見ながらイメージトレーニングを続けた。調教に復帰してからは感触を体に叩き込み、万全の状態で仕切り直しの夏を迎える。落馬事故は騎手が背負う宿命のようなもの。新たに踏み出す一歩は、さらなる高みに昇るためのステップになるはずだ。
◇団野 大成(だんの・たいせい)2000年(平12)6月22日生まれ、滋賀県出身の21歳。19年に父・勝(まさる)さんが所属する栗東・斉藤崇厩舎からデビュー。JRA通算2224戦155勝。重賞勝利は21年日経新春杯(ショウリュウイクゾ)、福島牝馬S(ディアンドル)の2勝。