【函館スプリントS】キルロード軌道に乗った!7歳で重賞初Vへ青信号
2022年06月10日 05:30
競馬
先々週、先週と美浦Wコースでしっかりと追い切ってから函館へ移動。それだけにこの日の最終追いは軽めの内容だった。函館Wコースでプレミアエンブレム(4歳2勝クラス)と併せ馬。半馬身追走する形でスタートしたが、向正面で早くも内から馬体を併せるとそのまま併走。鞍上の手は動くことなく、終始馬なりのまま併入し4F54秒4~1F12秒7でフィニッシュした。菊沢は「後ろから併せる指示でしたが、誘導馬がかなり遅いと判断して早めに並び掛けてペースアップした。この馬の調教をしっかりやろうと思ってやりました」と説明した。
函館は初参戦。「最初は慣れない場所に少しピリピリしていましたが、今日はだいぶリラックスしていた。この馬は適応能力が高い。競馬ではしぶといところが長所です」と菊沢。デビュー戦は札幌で2着。2戦目の未勝利戦も同場で2着に好走しており、洋芝適性も見込める。しかもデビュー戦で敗れた馬は、のちのG1馬タワーオブロンドン(19年スプリンターズS)だった。
3歳の重賞ウイナーであるナムラクレアやプルパレイが人気を集めそうだが、7歳セン馬キルロードも元気いっぱい。菊沢も「馬は凄くフレッシュ。年齢より体は若いと思います」と太鼓判を押した。ここがデビュー26戦目。遅咲きの重賞初制覇を目指す。
《リッキーなど5例》過去10年のJRA・G1で、単勝オッズ100倍以上の馬が3着以内に入った例は12年ビートブラック以降21例。その次走で好走した例が5例とある。単勝万馬券好走を境にG1(Jpn1含む)11勝の超一流まで上り詰めたコパノリッキーが大きな存在。セイウンコウセイは6歳高松宮記念2着後の次走は3着。8歳まで息長く活躍した。キルロードがそうした先達に続けるか。