【CBC賞】重賞初騎乗V“肝っ玉ルーキー”今村聖奈を五十嵐師絶賛「どんな心臓しとんねん」
2022年07月04日 05:21
競馬
見守った五十嵐師は「3Fの数字を見てびっくり。さすがに止まるかと思ったが。4コーナーを回って、これは残るなと」と笑顔で振り返った。「あのスピードを生かした聖奈ちゃんが凄い。どんな心臓しとんねん。緊張しないなんて、大したもん。初重賞で自信を持って乗れるなんて大物やね」とルーキーを絶賛した。
小倉はこれで【3100】の成績。約1年前の当舞台で新馬戦を勝ち、続くフェニックス賞も2着に好走した。金曜輸送で現地入りし、土曜朝には今村を背に角馬場で調整。指揮官は「普段から物おじせず堂々としている馬。それがいい方に出ている。昨年も小倉に来ているし、心配していなかった」。この後はそのまま小倉に滞在し、サマースプリントシリーズ第4戦・北九州記念(8月21日、小倉)を視野に入れる。
05年にテイエムプリキュアで阪神JFを制したトレーナーは11月で70歳になり、来年2月いっぱいで定年を迎える。調教師としては残り8カ月を切ったが、ここに来て厩舎は絶好調。5月の京都ハイジャンプ・タガノエスプレッソ、先月のマーメイドSを制したウインマイティーに続く今年の重賞3勝目となった。
厩舎の好調ぶりに、指揮官は思わず「どうなったんでしょうね。これで心置きなく、今日が定年でも」と冗談を口にしたが「そう言って、やめた人もいないやろうけどね」と笑った。将来性豊かな3歳牝馬を育て、さらに大きな舞台へと導いていく。