匠の手腕に酔いしれよう―。明日開幕!福岡「GⅢマスターズリーグ第6戦」 本紙注目は三嶌誠司(香川)。
2022年09月22日 10:00
ボートレース
「リズムは決して悪くない。でも成績が伴ってないよね。エンジンの引きもいいとは言えないけど、悪いとも思わない。とにかく成績が伴ってないね」
福岡では昨年3月に優勝。2連対率20%に満たない低調機を丁寧に仕上げて、優勝戦1枠を獲得。最後はコンマ10のトップスタートをバシッと決めて逃げ切った。過去には07年に開催されたSGグランプリで優勝戦にも駒を進めている。今年2月の前回当地戦は予選最終日に妨害失格となった際に負傷帰郷。得点率トップも狙える状況だっただけに、もったいないシリーズだった。
「自分に不得意な水面はないからね。福岡は優勝歴もあるし、ウネリがあるけど、それなりに乗りこなせていると思う」
かつて優勝インタビューで〝60歳までA1でバリバリと走るのが目標〟と話していた。近況の不振を振り払う好レースでファンに存在感をアピールしたい。
■田頭 地元で負けられない!“新名人”上平F2がどうか
A1級だけで11人と豪華な布陣。初日、2日目と12Rにドリーム戦が組まれている。その中で優勝候補筆頭には初日ドリーム戦1号艇で登場する田頭実を挙げたい。6月戸田マスターズ戦以降、現在7連続優出中。福岡の走りも熟知しており、よほど悪いエンジンを引かなければ優勝争いに加わってくるはずだ。
一方で2日目ドリーム1号艇の上平は、前走地の若松でFを切ったため、F2での参戦となる。本来なら今年のマスターズチャンピオン覇者として、V候補筆頭に挙がる立場。ただ、もうフライングは切れない。今節を含め5節を走ってから60日の休みに入る。“安全運転”に徹するシリーズとなるだろう。
平尾崇典は上平を上回る現在勝率7・33をマーク。これは参加メンバーの中で一番の数字だ。4月若松以降、優勝からは遠ざかってはいるものの今期は10節中7節で優出と近況は高いレベルで力を発揮している。
近況の勢いを武器にしたいのが吉川昭男。今期は6優出2Vで勝率は7点オーバー。マスターズ戦でも積極的にスロー域へと動き、確実に上位着にまとめてくる。高い1着率を残している3コース戦は舟券的な妙味もたっぷりだ。
17、19年と当地で2回のマスターズ戦優勝経験がある渡辺伸太郎も侮れない。地元のからつ以上に福岡との相性が良く、前回2月の当地戦でも優出2着と好結果を残した。3度目の当地マスターズ戦制覇に照準を定める。