【有馬記念】タイトルホルダー迫力満点!横山和も状態自信「特に不安材料もない」
2022年12月22日 05:20
競馬
レコードで突き抜けた宝塚記念。超抜だった最終追いは5F(1000メートル)67秒7~1F(200メートル)11秒2。21日は5F67秒9~1F11秒6で、ラスト1Fは0秒4遅い。それでもラスト3F比較なら0秒5速い36秒9。この日は締まったラップを力強くキープできたことが分かる。栗田師は「先週は時計は出ていたが、はじける感じがもっと上がってくればという印象。日曜には修正されていました」と狙い通りの上昇を告げた。
タフな馬場での激戦となった前走・凱旋門賞(11着)。果敢に逃げて、直線も力の限りに抵抗した。その疲れを考慮し、普段より10日早く美浦に帰厩。少しずつ、高ぶる気持ちを抑えてきた。指揮官は「当初は気持ちの高ぶりがあったが、ここ2、3週は本当に気持ちと体がマッチした感じが見受けられる」と納得の口ぶりだ。
歴代最多のファン投票1位。そして昨年(5着)のリベンジ、年度代表馬争いと多くの重圧を背に戦う一戦。それでも「僕はタイトルホルダーだけを見て競馬をするつもり。他のことには気を取られないようにしたい」と横山和の表情は柔らかい。春と同じように走りさえすれば、日本のエースの牙城は崩れない。
≪04年以来の関東馬連勝なるか≫今年は関東馬の活躍が目立つ。平地G1はここまで関東馬10勝、関西馬が12勝。勝利数では負けているが勝率、連対率、複勝率は全て上回っている。以前のような“西高東低”という構図はない。また、有馬記念は近10年で関東馬3勝(15年ゴールドアクター、18年ブラストワンピース、21年エフフォーリア)、関西馬7勝。今年、関東馬が勝てば01年マンハッタンカフェ、02、03年シンボリクリスエス、04年ゼンノロブロイ以来の連勝となる。