【エプソムC】横山和生ジャスティンカフェ重賞初制覇 慌てず差し脚引き出した

2023年06月12日 05:30

競馬

【エプソムC】横山和生ジャスティンカフェ重賞初制覇 慌てず差し脚引き出した
<エプソムC>レースを制したジャスティンカフェの横山和はガッツポーズ(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 北で東で横山兄弟が大暴れ!11日の東京メイン「第40回エプソムC」は1番人気ジャスティンカフェが差し切り勝ち。テン乗りの横山和生(30)が好騎乗で重賞初制覇に導いた。サマースプリントシリーズ第1戦「第30回函館スプリントS」は、横山武史(24)騎乗のキミワクイーンが重賞初制覇。兄弟騎手の同日重賞制覇は97年3月2日、武豊(弥生賞ランニングゲイル)&武幸四郎(マイラーズCオースミタイクーン)以来、グレード制導入後2度目の快挙となった。
 弟・武史が重賞制覇してから約20分後。今度は兄・和生の手綱さばきが光った。ジャスティンカフェは行き脚がつかず後方待機。道中ポジションを取りに行く馬もいたが慌てない。じっくり脚をためる。手応え良く迎えた直線。横山和の手がようやく動き始めると相棒はギアチェンジ。馬場のいい外を回って1頭、また1頭とかわしていく。ラスト200メートルでさらに加速。先に抜け出していたルージュエヴァイユを一瞬で抜き去った。

 やや重馬場にもかかわらず上がり3Fは34秒3。テン乗りながらジャスティンカフェの並外れた剛脚を引き出し重賞初制覇に導いた横山和は「あの子の走りやすい位置取りとリズムで進もうと思っていました。結果的にああいう競馬にはなりましたが、力を出してくれました。結果を出せて良かったです」と安どの表情を浮かべた。

 「不安はなかった」。横山和のこの言葉の裏には入念な準備があった。今月2日。追い切り日ではないもののわざわざ栗東に駆けつけ、ジャスティンカフェの背中にまたがり特徴を確認。「いろいろなシチュエーションを試してもらって、こうしたらダメとかを理解してもらった」(安田翔師)。過去に騎乗経験のある父・典弘には助言を仰いだ。安田翔師は「レース後、いつもより早めに止まっていたのを見ると今回はしっかり走ってくれたんだな、と思います」と鞍上の工夫に感謝した。

 横山和が「先のある馬。良くなる余地がまだありますね」と伸びしろに期待すれば、安田翔師も「今回の最終追いでようやくギアを残したまま走れるようになった」と話すように5歳にして成長一途。大舞台待つ秋にも、その剛脚で沸かせてくれるに違いない。

 ◆ジャスティンカフェ 父エピファネイア 母カジノブギ(母の父ワークフォース)18年5月18日生まれ 牡5歳 栗東・安田翔厩舎所属 馬主・三木正浩氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績15戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億6376万6000円 馬名の由来は「馬主愛称+カフェ」。

 【エプソムCアラカルト】

 ☆騎手&調教師 横山和のJRA重賞勝利は京王杯SC(レッドモンレーヴ)以来で今年4勝目、通算13勝目。安田翔師は22年アンタレスS(オメガパフューム)以来で通算7勝目。

 ☆種牡馬 エピファネイア産駒のJRA重賞勝利は22年府中牝馬S(イズジョーノキセキ)以来で通算12勝目。

 ☆関西馬 18年サトノアーサー以来の勝利。通算は関西馬14勝、関東馬26勝。

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